クリスはお風呂が大好きっ!
お風呂好きといえば、ドラえもんに出てくるしずかちゃんを思い出しますが、のび太君に覗かれて、「のび太さんのエッチーー!」というオチを思い出してしまう私がいます。
1日に3回以上は入りたい!回数が入れないとへこんでしまって1日が終わらない気分になります。
日常生活であまり汗をかけないクリスは、お風呂で汗が出ると、体の余分な水分や毒素が抜けていくのを実感できて、リラックスや体の疲れが取れる気がします。
温泉も好きで、家に温泉があったらとか、近くに温泉が湧き出ていて、いつでも入れたらいいのに、、、なんて思うけど、そんな簡単に温泉行けるわけでもなく、温泉が湧き出ているわけもなくて、家のお風呂に入浴剤等をいれて、雰囲気を出して入っています。
とにかく長くお風呂に浸かっていたい!
だから、大好きなまんがや雑誌や、食べ物を持ち込んでいます。
まんが等は、水没させてしまって、ぐちゃぐちゃになって、ページがめくれなかったり、乾燥させたらゴワゴワになってしまうので、持ち込む時は注意して下さい。
そんなお風呂好きの私の夢を簡単に実現させてくれる素敵な場所を、日本に帰ってきて、発見しました。それは、
「スーパー銭湯」です。 う~ん素敵!!
スーパー銭湯の存在を知ってから、多い時で、週に2回は通っています。
タオルやシャンプーなどが設置してある所もあるので、手ぶらで行けるのも魅力のひとつ。
その中でも、クリスの心をわしづかみにしたのが、「サウナ」です。
サウナは、小さい頃初めて入った時、息ができなくて、暑くて辛いものだと思い、サウナに対して恐怖心を抱いていましたが、今は、遠赤外線やミストサウナなど、様々なサウナがあり(それぞれのスーパー銭湯にもよりますが)、息苦しさを感じないものもたくさんあるようです。
スーパー銭湯の話はこれくらいにして、本題に入ります。
それは、クリスがスーパー銭湯に行くと必ず起きる、こわい話。
女性風呂に入るのだから、もちろん女性しかいないのだが、タオルで体を隠している人、一部分だけ隠している人、それぞれいる中、クリスはかなり勇ましく、タオルを肩にかけてルンルン気分で入湯、髪の毛を洗って、体も洗って、「よっしゃー!」準備万端。大好きなサウナはお楽しみに後にとっておいて、色々なお風呂に入ります。早くサウナに入りたい!!でも、一通りのお風呂に浸かってから入るサウナが格別に感じるので、がまんがまん。
「あっ、露天風呂にだれも入っていない!あの広いお風呂を独り占めできる!うっしっし」
と露天風呂に向かい、1人で温泉気分にひたっていると、岩陰からひょこっと1人の女性がでてきました。
「なーんだ、入っている人いたんだ。歌とか歌わなくてよかった」
と思っていたら、その女性が、ニコッっと笑ってクリスを見てきました。そして、クリスを凝視しながら、だんだん近づいてくる。
知り合いでもないし、特に話しかけてくるわけでもなく、広い浴槽に二人、まるで友達みたいに並んで入浴、その間も彼女はクリスを凝視している。
「うっ、なんか気まずい、少しコワイ(汗)」
でも、みんなのお風呂だからね。そう思って、違うお風呂に移動。やっぱり家のお風呂とは違うね、ぼーっとしていると、またその女性がクリスと同じお風呂に入っている。しかも、またクリスを見てる。
「コワイ」
それからは、クリスが入るお風呂に全てに、彼女がクリスの後から入ってきて、クリスを見つめてくる、微笑んでくる、近い距離にいる。
(ク、クリス、そっちの趣味はありません、ノーマルなんです。ゲイ大国オーストラリアに住んでいたらから、全く偏見は持っていないけど、、)
心の中でつぶやく、
「自意識過剰かもしれない、彼女とたまたま入りたいと思ったお風呂が一緒なんだ、そうなんだ、そうであってほしい、、、」
試してみようつけられているか、はたまた狙われているか、それからは、色んなお風呂に入っては出てを繰り返してみた。すると、必ず彼女はクリスが入るお風呂に必ず後から入ってきた。そして、クリスを見てる。
「間違いない、つけられてる(泣)」
「こわいよぉおお」
このままじゃせっかくスーパー銭湯に来たのに楽しめない。気分を取り直す為にも、お目当ての「サウナ」へ行こう!
汗が出てきて気持ちいいと思って、すっかりさっきの女性の事も忘れて、心の中で、「スーパー銭湯サイコー!サウナサイコー!」と叫んで、何分くらい入っていたか確認するために、時計に目をやると、視界にこっちを見ている人がいた。
彼女である。ずーっと、クリスをつけていた彼女が、サウナにもいたのである。
楽しいはずの「サウナ」が一気に崩れ落ちた。
ここはもはや戦場、きっとクリスの後から入ってきたに違いない。今まで、どのお風呂も彼女が入ってくると、クリスは、逃げるように違うお風呂に移動していたが、ここは、「サウナ」。クリスの一番好きな場所、むしろ、クリスのホームだ。逃げたら女がすたる。後から入ってきた彼女よりも、長く入ってやる!。そして、彼女と時計と自分の体力との戦いの幕がきって落とされた。
5分経過‥ 彼女はまだいる。
10分経過‥ 彼女はいつ入ってきたのだろう? クリスは、彼女に気付く前からいたので、もう15分はサウナにいる、仕方ないハンデくらい彼女にあげよう。なんてったって、ここは「サウナ」クリスのホーム。でも、暑い、、、体は正直なんだね。
15分経過‥ もう無理だ、入っていられない。だって20分は入っているもん、いくらあまり息苦しくないサウナとはいえ流石に苦しい。
「クリス、お前は負けるのか?、この大好きなサウナで、つけられている彼女に負けるのか?」
悔しかったけど、負けを認めてサウナを出ようとした瞬間、彼女が立ち上がって、早足でサウナを飛び出して行った。
「勝った!!本来勝ち負けじゃないけど、彼女に勝ったんだーー!」
と思って勝利にひたっていたら、サウナの小窓から水風呂を浴びて、再びサウナに戻って来ようとしている彼女が見えた。
彼女がサウナのドアを開けて入ろうとした時、彼女と入れ替わるように、クリスはサウナを出た。
「クリスはもう出るよ」
すれ違いざまにそう思っていたら、出て行ったクリスを目で追って、今まさに入ろうとしていたサウナのドアを開けている彼女の手が少し困惑しているように見えた。
こんな風にいつも、クリスがスーパー銭湯に行くと、必ず知らない女性につけられるのであった。
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